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彼女がいまだに男にだまされてばかりいると聞いたりすると、保護してあげたいし、説教したくなるんです。 「そんなことしてていいのか」って思いますが、そうすると面白くないのは妻ですね。
妻にしたら、「なんで昔の女にそんなにやさしくするのよ」と言いたくなる。 だけど、男の理想としては、「彼女は昔つきあっていた女で、今は困っているんだから助けてあげようよ」と言いたいんです。
できないことかもしれないけれど、男は自分に関わったすべての女性を抱えて、面倒を見る力量があることを証明したいんですね。 たぶん、男にはみんなHのような遺伝子が流れているのでしょう。
『G』の時代は一夫一婦制ではなく、Hは手当たりしだい女と関わっていきました。 私はずっとなぜ男が浮気をするのか理解できなかったのですが、『G』を読むと、男の気持ちがわかるような気がするんです。
つまり、「男は目の前にいる女を愛する」というお話がありましたが、Hの恋愛遍歴はまさにそういうこと。 同時に何人もの女とつきあいながら、そのとき目の前にいる女に対して「心から愛しているのはおまえだけだ」という感情を素直に抱けるんです。

「他の女に悪い」などとはまったく考えず、その場その場で目の前にいる女を愛してしまうんです。 何の良心の阿責もなく。
だから、ようはもてる男というのは、すべての女にマメなんですね。 もてる男はすべての女にやきしいんです。
女としては認めたくないけれど、自分にマメな男は、他の女にもマメだと思って間違いはないでしょう。 現代にもHのような男がいるとしたら、おそらく家庭サービスはするわ、仕事はバリバリにするわ、愛人もちゃんとフォローするわ、あらゆることにマメな人だと思うんです。
おまけに、何かで幹事をやらせれば、すごく手際よく仕切ったりして。 だから、結婚していて奥さんがいようが子どもがいようが、女が途切れない男というのは、身を削ってマメに女に接しているんですね。
女もそういう男に出会ったら、離れられないのではないでしょうか。 だって、目の前にいる限り、めいっぱいやさしくしてくれるんですから。
多くの男が浮気をして、妻も愛人も苦しめるのはマメさが足りないんです。 ものすごい労力を費やして、すべての女性にやさしくすれば恨まれることも、傷つけることも、泣かせることもせずにすむんです。
たとえば、結婚しているんだけれど、他にもいっぱい女がいる男がいて、週末の夜に女と会って、日曜の朝5時くらいに家に帰ってくる。

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